はじめに
「かえる名所」を、いろいろ訪問していると、この文献に云われのある場所とか、この文学作品を観光名所にしたというのに出会います。
最初は、名所の由来を地元の方々に聴取し、それを補う形で文献を調べる程度でしたが、だんだん文献で「蛙」を見つけることが楽しくなってきました。
この情報を整理してみようと思い立ったのが、この「蛙文献集」の始まりです。

ここに「日本狐憑史資料集成」(著:金子準二)という本があります。
文字どおり、日本の「狐憑き」についての文献の集大成で、「狐をあらわすことば」を古語、漢語、方言、同類語についてまとめ、更に、狐がどのように各種文献中に取り扱われているかを「医書の狐」「浮世草子の狐」「歌舞伎の狐」「源氏物語の狐」など、34項目に分類し紹介しています。
正直、すごい、すごい、すごいとしかいいようのない貴重な内容で、狐文化研究の方にはなくてはならない本だろうと思いました。
狐の文献は、宗教などとからまり著書や研究が多く、「狐の文学史」や「狐の日本史」という書籍もあります。
一方、わたしの愛してやまない蛙はというと、文化分野から見た著書は数えるほどです。
わたしの蛙文化史研究に欠かせない、愛読書を紹介しましょう。
1、カエル行状記(戸木田菊次)1962年
2、蛙談義(岡田弥一郎)1974年
3、蛙-ものと人間の文化史-(碓井益雄)1989年
どれも古い出版物ばかりですが、碓井先生の「蛙」は、蛙と人間が古くから親しくかかわった歴史を、動物学の分野を交えつつも、和漢洋の文献資料と豊富な図版を使い、故事・習俗・神事・民話・文芸・美術工芸など広い分野の蛙を紹介しています。 この本との出会いが、わたしの蛙文化史研究に拍車をかけたと言っていいほど、多大な影響を受けています。
そこで、碓井先生の「蛙」をベースに、「日本狐憑史資料集成」のような文献が作れないものかと、空想してみたわけです。
そして無謀にもチャンレンジし始めました。
たぶん10年やそこらで終わるだろうとは、到底思っていませんので、気長にお付き合いください。
また、一人の手には余る作業だということもわかっていますので、サイトをご覧の皆様には、ご教示、ご指南、ご指摘等頂けたら幸いです。
目次
かえる文学(日本)
【上代以前】
- [祝詞]⇒延喜式
【上代】
- 古事記(712年)
- 万葉集(759年以降成立)
- 聖徳太子伝歴(917年)
- 延喜式(927年)
【江戸時代】
- 季寄せ・歳時記
- 曽呂利物語(1663年)
- 耳袋 巻之四(1782~1814年) 根岸鎮衛
- 遠山奇談(1788年) 華誘居士
- 遠山奇談後編(1801年) 華誘居士
- 想山著聞奇集(1850年) 三好想山
【近代】
- 斎藤茂吉(1882~1953年)
- 竹久夢二(1884~1934年)
- 荻原朔太郎(1886~1942年)
- 中原中也(1907~1937年)
【児童文学】
- だれも知らない小さな国(1959年) 佐藤さとる
【その他】
- かえることば集 (ことわざ・故事成語・慣用句・四字熟語・俗説)
- かえる図書室(別ブログ)
初版:2009年12月10日-改訂:2013年8月26日